「介護の仕事を辞めたい。でも、次に何をすればいいか分からない…」
そんなふうに悩んでいる人、実は結構多いんじゃないかなと思います。僕自身も、まさにそのタイプでした。
この記事では、「介護職におすすめの異業種○選!」みたいな話をメインにするつもりはありません。それよりも、僕が過去に一度、焦って転職先を決めてしまい、7か月で辞めることになった失敗談をベースに、「転職先は入りやすさだけで選ぶと危ない」ということを、正直に伝えていきたいと思います。
介護職から異業種への転職はできる
結論から言うと、介護職から異業種への転職は普通に可能です。実際に僕自身、
- IT資格なし
- IT経験なし
- PC経験もほぼなし
- タイピングも正直かなり苦手
という状態から、未経験でIT業界へ転職しました。なので、「介護しかしてこなかったから無理」と決めつける必要は、まったくないと思っています。
ただし、誤解してほしくないのですが、介護での経験がそのまま他の業界の実務経験になるわけではありません。専門知識やPCスキルなど、新しく身につけないといけないことは普通にあります。
一方で、介護の仕事で身につけたコミュニケーション力や、報告・連絡・相談、イレギュラーへの臨機応変な対応力なんかは、業界が変わってもちゃんと活きてきます。だから「介護しかやってこなかった自分には、何の武器もない」と思う必要はないんですよね。
とはいえ、僕も最初からこんなふうに前向きに考えられていたわけじゃありません。実は過去に一度、「資格もスキルも経験もない自分がITに行くのは厳しいだろう」と思って、挑戦する前にIT転職を諦めてしまったことがあります。
僕は一度、焦って転職先を決めて失敗した
ここから少し、僕の恥ずかしい過去の話をさせてください。
新卒で営業職に入ったが1か月半で退職
僕は新卒で営業職に入社したんですが、約1か月半という、なかなかのスピードで退職しました。今振り返っても、よくあんな短期間で辞めたなと思います(笑)。
本当はITへ転職したかった
営業を辞めたあと、実は「本当はIT業界に行きたいな」という気持ちがありました。でも当時の僕は、
- 資格なし
- スキルなし
- IT業界での経験なし
という、ないない尽くしの状態。「こんな状態でITに転職するなんて厳しいんじゃないか…」と勝手に考えてしまって、挑戦する前に諦めてしまったんです。
「早く働かないと」と焦ってタクシードライバーへ
営業をすでに辞めてしまっていたので、収入はゼロ。転職活動をしながら、「早く仕事を見つけないとお金がなくなる…!」という焦りがどんどん強くなっていきました。
そんな中で選んだのが、タクシードライバーでした。理由は、
- 運転自体は嫌いじゃなかった
- 未経験でも比較的入りやすそうだった
という、正直かなりシンプルなものです。仕事内容そのものに強い興味があったわけではありませんでした。ちなみに、タクシードライバーという仕事自体を否定したいわけでは全然なくて、あくまで「自分の場合は、興味より焦りを優先して選んでしまったから合わなかった」というだけの話です。
結局7か月で退職した
やっぱり長くは続かず、約7か月で退職することになりました。その後、大学時代に経験していた介護の仕事へ転職することになります。
この失敗から学んだこと
この経験から学んだのは、「入れそうな会社」と「自分が本当に働きたい仕事」は別物だということです。
特に無職になると、「早く収入を得ないと」という焦りが強くなって、仕事内容より「すぐ入れそうかどうか」で判断してしまいがちなんですよね。僕自身、それで一度、転職に失敗しました。
だから次は「介護を辞めること」ではなく「次に何をしたいか」を考えた
過去の失敗を踏まえて、介護からIT業界へ転職するときは、やり方を大きく変えました。
一番大きな違いは、介護の仕事を辞める前に、転職活動を始めたことです。
そもそも僕は、介護の仕事自体が嫌いだったわけではありませんでした。だから「早く介護から逃げたい」ではなく、「次の仕事で何を変えたいのか」を、ちゃんと考えるようにしたんです。
具体的に、僕が変えたかったことはこんな感じでした。
- スキルを身につけて年収を上げたい
- 不規則な勤務をやめたい
- 平日の決まった時間に働きたい
- 年間休日を増やしたい
- 将来的にリモートワークをしたい
- キャリアの選択肢を増やしたい
過去のタクシー転職と、今回のIT転職を比べると、違いがはっきり見えてきます。
【タクシー転職のとき】
無職 → お金がない → 早く仕事を決めたい → 入りやすそうな仕事を選ぶ
【IT転職のとき】
介護職として在職中 → 収入がある → 焦って次を決める必要がない → 本当に行きたかったITだけを狙う
同じ「転職」でも、この違いが結果を大きく左右したなと、今では感じています。
介護職から異業種を選ぶなら「おすすめ職種」より条件から考える
ここで「介護職におすすめの異業種ランキング!」みたいな話を大量に並べる…ということは、あえてしません。
僕自身、一度「入りやすそうだから」という理由で仕事を選んで失敗しているので、先に職種を決めるのではなく、自分が転職で何を変えたいのかを整理することをおすすめしたいんです。整理する軸としては、こんなものがあります。
①収入
今より年収を上げたいのか、それとも将来的な伸びしろを重視するのか。
②休日
年間休日を増やしたいのか、土日休みにしたいのか。
③勤務時間
夜勤をなくしたいのか、シフト制をやめたいのか、決まった時間に働きたいのか。
④働く場所
出社でも問題ないのか、将来的にリモートワークをしたいのか。
⑤仕事内容
人と接する仕事が好きなのか、PCを使う仕事をしたいのか、体を使う仕事を減らしたいのか。
⑥将来性
スキルが積み上がっていく仕事か、経験を積むことで選択肢が増えていく仕事か。
全部を100%満たす仕事を探す必要はないと思います。大事なのは、「絶対に変えたい条件」と「妥協できる条件」を分けること。僕の場合、この条件を整理していった結果、以前から興味があったITとかなり一致しました。
介護経験は異業種でも活かせる
「介護しかしていない自分には、何の強みもない」と感じている人もいるかもしれません。でも、僕自身の経験から言うと、それは結構もったいない思い込みだと思います。
コミュニケーション力
介護の仕事では、さまざまな年代・立場の人と関わってきました。
相手に合わせて接する力
利用者さんごとに状態や性格が全然違うので、その都度コミュニケーションの取り方を変えてきました。
イレギュラーへの対応力
訪問介護をしていたとき、本来いるはずの利用者さんが家にいない、という出来事がありました。状況を確認して、上司へ報告・相談し、関係者と連携して捜索、最終的に無事発見できたということもありました。
報告・相談・連携
「異常に気づく→状況確認→報告・相談→周囲と連携する」という流れは、実はITの仕事でもかなり活きています。
ただし注意点として、介護経験がそのまま異業種の専門スキルになるわけではありません。「介護をしていました」で終わらせるのではなく、介護で何を身につけて、それを転職先でどう活かせるのかまで考えることが大事だと思います。
介護職から狙える異業種はある。でも「入りやすさ」だけで決めない
「介護職 異業種転職」と検索する人が知りたいであろう、代表的な選択肢についても、一応触れておきます。ただ、これはこの記事の主役ではありません。
| 職種 | 特徴 |
|---|---|
| IT | スキルを積み上げやすく、働き方の選択肢も広げやすい |
| 営業 | 未経験求人もあり、コミュニケーション経験を活かしやすい |
| 事務 | PCを使った仕事が中心で、勤務時間が安定した求人もある |
| カスタマーサポート | 介護で培った対人対応力を活かしやすい |
| 人材業界 | 人と関わる経験やヒアリング力を活かしやすい |
これらの職種について、「誰にでもおすすめ」と言い切るつもりはありません。年収や休日、働き方、未経験からの入りやすさなどは、求人や会社によってかなり違うので、実際の求人条件はしっかり確認してほしいなと思います。
ちなみに僕自身、営業職もタクシードライバーも経験しています。でも、今回の介護からの転職では、これらを含めて他の職種は検討していません。過去の失敗があったからこそ、「入りやすい仕事を探す」のではなく、「自分が本当にやりたい仕事に挑戦する」と決めていたからです。
僕が介護からITだけに絞って転職した理由
実は、営業を辞めた時点から、IT業界にはずっと興味がありました。でも「資格なし」「スキルなし」「経験なし」を理由に、一度は自分でIT転職を諦めています。その結果、焦って別の仕事を選んで、転職に失敗した…というのは、すでにお話しした通りです。
だから今回は、「未経験だから無理」と自分で決めつける前に、まず挑戦してみようと考えました。
しかも調べていくと、ITは僕の希望条件ともかなり合っていました。
- スキルを身につけられる
- 将来的に年収を上げられる可能性がある
- 休日を増やせる
- 不規則勤務をなくせる
- 将来的にリモートワークができる
- キャリアの選択肢を増やせる
- 未経験者向けの求人もある
実際に転職してみた結果は、こんな感じです。
| 項目 | 転職前(介護) | 転職後(IT) |
|---|---|---|
| 年収 | 370万円 | 400万円 |
| 年間休日 | 110日程度 | 127日 |
| 勤務時間 | 夜勤・不規則勤務あり | 平日の決まった時間 |
| 働く場所 | 施設・利用者さん宅 | フルリモート |
もちろん、全員が同じ結果になるとは言えません。ただ、僕の場合は「一度諦めたIT」にあらためて挑戦したことで、転職前に変えたかった条件の多くを、実際に変えることができました。
「なぜITを選んだのか」「実際にどう介護からIT転職を進めたのか」については、別記事の「介護からIT転職」でもう少し詳しく書いているので、興味がある人はそちらもチェックしてみてください。
介護から異業種転職で失敗しないために伝えたいこと
ここまでの経験を踏まえて、僕がいちばん伝えたいのは、「介護を辞めたい」という気持ちだけで、次の仕事を急いで決めないことです。
できれば在職中に転職活動する
僕が無職の状態で転職活動をしていたときは、「お金がなくなる」という焦りから、判断を誤ってしまいました。一方、介護からIT転職のときは在職中に活動できたので、「どこでもいいから、とにかく入社しないと」という焦りを感じずに済みました。
「入りやすそう」だけで決めない
未経験から入りやすいこと自体は、もちろん大事なポイントです。ただ、それだけで決めてしまうと、「自分がその仕事を本当に続けたいのか」という視点が抜けてしまうことがあります。
資格・経験がないだけで最初から諦めない
僕は一度、「資格もスキルも経験もないからITは厳しい」と考えて、挑戦すらしませんでした。でもその後、実際にIT資格なし・PC経験ほぼなし・タイピングも苦手という状態から、IT業界に転職できています。
「絶対に転職できます!」とまでは言い切れません。でも、応募する前から自分で「無理」と決めつける必要もないと、僕は思います。
転職で何を変えたいかを書き出す
給料、休日、勤務時間、働く場所、仕事内容、将来性…。このあたりを一度整理してみて、その条件に合いそうな業界・職種を探してみるのがおすすめです。
まとめ|「介護から逃げる」ではなく、次に何をしたいかを考える
最後に、この記事の内容を簡単にまとめます。
- 介護から異業種転職は可能
- 介護経験には、異業種でも使える強みがある
- ただし「入りやすい仕事=自分に合う仕事」ではない
- 僕は一度、焦って転職先を決めて7か月で退職した過去がある
- その経験から、次は介護職として働きながら転職活動をした
- 以前からやりたかったITだけに絞って挑戦した
- 資格・スキル・経験がないことを理由に、最初から諦める必要はない
- 「何から逃げたいか」だけでなく、「次の仕事で何を実現したいか」を考えることが大事
僕は一度、「自分でも入れそう」という理由で転職先を選んで失敗しました。だから次の転職では、介護職として働きながら、本当にやりたかったITだけに絞りました。介護を辞めたいときほど、早く次を決めることより、「次の仕事で何を変えたいのか」を考えることが大切だと、僕は思っています。
「自分もITに挑戦してみたいかも」と思った人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
- 介護からIT転職(介護からIT転職の全体像はこちら)

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この記事を書いた人:しょうへい 新卒営業(1.5か月で退職)→タクシードライバー(7か月で退職)→介護職→未経験でIT業界へ転職。焦って選んだ転職の失敗経験がある。
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