「介護の仕事が嫌だから辞めたい」——正直、これだけだと面接ではかなり弱いです。僕自身、転職活動をしていたときに痛感しました。
面接官が知りたいのは「なぜ辞めたいか」だけじゃなく、「なぜIT業界なのか」「数あるIT企業の中でなぜウチなのか」「入社後どうなりたいのか」という一連のストーリーなんですよね。
つまり、
転職理由 + なぜITか + なぜその企業か + 将来どうなりたいか
この4つがセットになって、初めて説得力のある志望動機になります。逆に言えば、この型さえ押さえておけば、未経験でも十分戦える志望動機は作れます!
志望動機の作り方4ステップ
僕が実際に意識していたのはこの4ステップです。
STEP1|介護を辞めたい理由を整理する
まずは「なぜ今の仕事を辞めたいのか」を素直に書き出します。ここはネガティブな理由でOKです。あとで言い換えるので大丈夫。
STEP2|ITを選んだ理由を考える
数ある業種の中で、なぜITなのか。「なんとなく良さそう」ではなく、自分の希望条件(働き方・年収・将来性など)とIT業界がどう合っているかを言語化します。
STEP3|今までの経験を棚卸しする
介護経験の中で「これはIT業界でも活かせそうだな」と思う部分を探します。意外とあります。
STEP4|応募企業を選んだ理由を明確にする
その会社の理念や条件を見て、なぜ「その会社」なのかを自分の言葉で説明できるようにします。
実際に僕が伝えた内容
ここからは僕が実際の面接で伝えていた内容を、できるだけ当時のまま振り返ってみます。
まず軸になっていたのは「将来を考えたときに、もっと年収を上げ、働く場所や働き方を選べる仕事をしたいと思った」という部分でした。
介護を辞める理由については、勤務時間が不規則なこと、スキルを積んでも年収がそこまで上がらない構造であること、休日が少ないことなどを挙げつつ、こう伝えていました。
「介護の仕事が嫌でやめるわけじゃないんです。介護の仕事自体は好きですが、より自分の人生設計に合った働き方ができるのがこの業界だと思いました」
ポイントは、「嫌だから逃げる」ではなく「より良い選択をした結果」という伝え方に変換したことです。ネガティブな退職理由も、言い換え次第でちゃんと前向きな話になります。
「なぜIT?」については、未経験者にも間口が開かれている業種であること、スキルをつければ働き方や勤務地を自分で選べるようになること、年収アップも狙えることを話していました(IT人材の需要や求人動向については、経済産業省やIT関連の業界団体が統計を公表しているので、自分なりに調べて根拠を持たせるのがおすすめです)。
「なぜこの会社?」に対しては、自分が求めていた条件と合っていたこと、そして会社の理念に共感してここで働きたいと思ったことを伝えていました。
将来像については、「スキルを身につけて、受け身ではなく自分から仕事を取ってこれるようになりたい。そうなれば会社にも還元できるし、自分の理想の働き方もできると思う」といったことを話していました。
介護経験の活かし方については、「利用者さん一人ひとりに合わせたコミュニケーションが得意なこと」「訪問介護でイレギュラーな場面に一人で対応してきた経験があり、必要な報告・相談を落ち着いて行えること」を挙げ、これはIT業界でもイレギュラー対応や他部署・他社とのコミュニケーションの場面で活かせると伝えていました。
面接官の反応が良かったと感じたのは、経験やスキルそのものより「この人は意欲的に学習しそうだ」と思ってもらえるかどうかだった気がします(あくまで僕自身が受けた面接での印象です)。未経験だからこそ、学習意欲が一番見られていたなという実感があります。
逆に「今ITについて何か勉強していることは?」という質問には、ちゃんと答えられるようにしておけばよかったなと少し反省しています。
悪い志望動機と改善例
ちなみに僕自身、最初はけっこうダメな志望動機を言っていました(笑)
当時、正直お金に困っていて「副業可能」を条件に転職先を探していたこともあり、面接で「スキルをつけて副業もできるようになりたい」と、副業をかなり前面に押し出して話していたんです。お金がないと人って本当に焦っちゃうんですよね……今振り返ると反省しかないです(笑)
副業したい気持ち自体は悪くないんですが、面接という場でそれを一番の動機として伝えるのは、企業側からすると「うちで長く頑張る気があるのかな?」と感じられてしまう可能性があります。
今なら、副業の可否については面接で無理に聞かず、内定をもらって承諾する前のタイミングで確認する、という形にすると思います。
改善のポイントは、「自分の都合(副業・お金)」を主語にするのではなく、「その会社でどう貢献したいか」を主語にすること。同じ「スキルアップしたい」でも、伝え方一つで印象は大きく変わります。
志望動機例文
以下は僕自身の経験をベースにした例文です。丸写しではなく、自分の経験や希望に置き換えて使ってみてください。
私は介護職として約5年間、施設介護と訪問介護に携わってきました。利用者様お一人おひとりに合わせたコミュニケーションを大切にし、訪問介護では一人で判断・対応しなければならない場面も多く経験してきました。
一方で、将来を考えたときに、より年収を上げ、働く場所や働き方を自分で選べる仕事に就きたいという思いが強くなりました。介護の仕事自体は好きですが、より自分の人生設計に合った働き方ができる業界に挑戦したいと考え、IT業界を志望しております。
IT業界は未経験者にも間口が開かれている分野だと考えています。スキルを身につけることで、働き方や勤務地を自分で選べるようになり、年収アップも見込めると考えました。
貴社を志望した理由は、〇〇という理念に共感したこと、そして自分が求めていた〇〇という条件と合致していたためです。
介護職で培った、個々に合わせたコミュニケーション能力や、イレギュラー時に落ち着いて報告・相談ができる力は、貴社での業務においても活かせると考えております。将来的には受け身ではなく、自分から仕事を取ってこれるような人材になり、貴社に貢献していきたいです。
次に自己PRと面接を準備する
志望動機ができたら、次は「自己PR」で介護経験を強みとして言語化していきましょう。
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→ 介護からIT転職、面接で実際に聞かれたことを全部書いてみます
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また、実際にどんな転職エージェントを使って進めたかは、こちらでまとめています。
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この記事を書いた人:しょうへい 介護職から未経験でIT業界に転職。応募した3社のうち1社から内定を獲得。
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